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ほのか薬局局長のつぶやき

風の谷のナウシカとコロナ

2020.12.29

コロナウイルスによって、世界中が大きく変貌した2020年。
コロナ騒ぎが始まったころ
私の中では、風の谷のナウシカのテーマソングが流れ
いろんな画像が浮かんできた。
2020年の終わりに、風の時代に移行するために、吹いてきたこの風を読んでいこうとおもった。

ナウシカの世界では、人類は、もはや、マスクを付けずには生きていくことができない世界。
コロナ禍で、私たちは、マスクを付けず外出できない。
コロナウイルスが怖いのではなく
人々の同調圧力に怯えている

我を忘れて暴走する王蟲(オーム)は、街や森を破壊していく。やがて人間の作り上げた物質的な都市は、なくなっていく。

日々報道されるコロナの情報に、人々は我を忘れて不安を暴走させていく。やがて冷静な判断ができなくなっていくところは、王蟲(オーム)の暴走のよう。

 その中で、ナウシカは、胞子について一人調べていく。きれいな水と土の上では、人に害を与えないと!
人間の文明が、ブーメランのように人間に害を与えていること。
胞子たちや虫たちや森は、静かに淡々とそんな地球を再生しようとしている。
ナウシカの本質を見抜く力は、現在のコロナウイルスにもピッタリとあてはまる。
ナウシカが「菌が悪いのではない。土なのだ!」と必死で解こうとしている。
私が、「コロナが悪いのではない。私たちの身体が問題なのだ!」と説いているのとダブった。
コロナの感染で大騒ぎし、不安や恐怖をあおりたてられ、それが免疫を過剰に反応させて重症化してしまう。

宮崎駿さんは、「人間は、自ら滅亡を招くような愚かな同じ過ちを何度も犯しているのに、全く何も学んでいない」ということを伝えたかったのでしょう。

 ナウシカは、風をよむ。風をよむとは、気持ちよい風でも、厳しい風でも、風に吹かれ肌で感じてみないと本質はわからない。王蟲(オーム)も、興奮がやむと本質を読む。

 風の時代に変わっていくこの年。厳しい風や癒される風、何があろうとも「風をよみ」本質に目を向けて、新たな時代を再生していきたい。

縄文の時代から、日本には『常若(とこわか)』という考え方があります。

「変えるべきものを変える勇気 変えられぬものを冷静に受け入れる謙虚さ。そして、“変えなくてはならないもの”と“変えてはならないもの”を、見分ける知恵」

日本の四季の中で生き、自然と共存する暮らしの中で育まれた哲学です。
私たちの心も体も、常に細胞を新陳代謝することで生命を保つシステムを持っています。
生まれ変わらせて「常若」に生き続かせる四季のある自然からの思想。
動物である人間としての社会に必要な古からの智慧。
風の時代、永続可能な縄文社会の常若の蘇りに、ひとりワクワクする。

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