アトリエ通信

2022.5May

日曜のんびり市 の 看板作りから学んだこと

毎月第3日曜日、三原駅前日曜のんびり市に、出店させていただいています。HP→https://nichiyononbiriichi.business.site/

のんびり市は、出店者同士もゆる~くつながり、お互いに助け合う雰囲気がとてもあたたかい所です。

ほのか薬局は、手仕事サークルの作品、Sさんのつまみ細工、内田糖化さんのもち米飴、アルデバランさんのシルク布ナプキンと、いろいろなものを販売しています。

しかし、売れる以前に、なかなか足を止める人さえいなくて、難しいな…と落ち込んでいました。

そんな中、終了後に集まって感想などを伝え合う時間に、他の出店者のみなさんからこのようなアドバイスをもらいました。
「何を売っているのかわかりにくい。お客さんの気持ちは“声をかけられるのでは…”と思うからか、なかなか近寄らない。遠くから見てもわかる看板があったほうがいい。“ほのか薬局”という名前よりも、何を売っているか、商品名を大きくはっきりわかるようにしてみては?せっかく良いものを売っているのだから、しっかりPRしてくださいね!お客さんが集まることは、他の出店者にとってもうれしいこと。お互いに協力しあっていきましょう!」親身になって考えて下さっているのが伝わり、ありがたい気持ちでいっぱいでした。

 言われてみると、確かに今ある看板は、「ほのか薬局手仕事サークル」と名前ばかりが目立って、何を売っているか全然わかりません。商品説明も文字が多く、遠くからは読めませんでした。お客さんの動きを考えず、自分勝手な価値観だけでいることが、看板やディスプレイに表れていました。 

 いざ新しく看板作りを始めましたが、商品名をただ大きく書くだけでは、手に取って見てみたいと思う看板になりませんでした。何が問題なのか話し合う中で、目的やコンセプトが看板の中に入っていないということに気付きました。
のんびり市のコンセプトは、身体に良い物、おいしいもの、自然の物を届けることです。もち米飴も、シルク布ナプキンも自然の恵み、植物の命から作られています。そこが全然伝わっていませんでした。「自然を表現するなら木を描いた方がいい!」とアイデアが出て、「それなら描ける!」と絵が得意な人が看板を描きました。得意なことを出し合う手仕事サークルの良さも発揮され、素敵な看板ができました!!

実際に置いてみると、遠くからでもすごく目を引きます。その日は、人通りが少ない日でしたが、それでも、足を止めて下さる方がおられました。子供が「もちごめあめ~」と声を出して読み上げている姿も見られ、引き付けられていることがよくわかりました。ほかの出店者さんも「これはアートですね!」「僕らにとってもありがたい」と喜んでおられました。
今回のことで、PRするといっても、単なる自己主張ではなく、周りと調和した表現をすることで、自分たちも周りの人にとってもよいものになっていくということを体験しました。
他の看板も、周りとの調和を意識して、只今修正中です。のんびり市に出店することが、いろんな勉強の場になっています。

文:大井恭子

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