アトリエ この一年を振り返って
アトリエの、この一年は創作に活気があったと感じています。以前は、90分の時間を持て余して、アトリエ創作よりも終わった後の自由遊び時間が待ち遠しい子も多かったのですが、最近は「えっ!?あと5分?まだしたい」と言うことが多くなってきました。
何が変わったかというと、参加形態がガラリと変わり、ほとんどの子が月一回の参加となったことを期に、こちらからテーマを提案する「創作課題」をなくしてみました。そのころから、コロナ禍の閉塞感からか、子どもたちの方から「○○を用意してほしい」と画材のリクエストが出てきました。
毎回子供たちの希望になるべく答えるようにすると、子どもたちの意欲も増してきました。一人が楽しそうに作るとそれが他の子にも広がり、数か月連続で同じ画材が盛り上がる、画材のブームのような現象も起きてきました。
例えばプラバン作品。プラスティックの板に絵をかいて、熱を加えると縮んで固く変化する素材です。子ども自身が好きな絵をリクエストし、それを模写することで、細密な絵も集中して取り組む姿が見られました。3年前に創作課題で取り上げた時、全く盛り上がりませんでしたが、私の提案が押し付ける感じだったからだと思います。
今後も子どもたちの様子をみて、変化に応じて対応しながら、子どもたちの主体性、自由な表現を応援していけたらと思います。創作が盛り上がると問題になってくるのは、やめられなくなってしまうこと。終わりの時間を設け、けじめをつけるようにして、ストップする力もつけていっています。
みなさま、一年ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。