アトリエ通信

2019.7July

パーマカルチャーってなあに? 実は日本人が古くからやってきた 和の暮らし?

今年の初め、使っていない畑を貸して下さる方が現れました。薬局から近く、とても気持ちのいい場所です。スタッフに加え、畑に興味を持つ5人の仲間で畑の活動を始めることになりましたが、みんな何もわからない初心者。でもわからないなりにも「自然農でいきたい」という思いはありました。

そんな時、柿原薬剤師から紹介されたのが「みんなのちきゅうカタログ」という本で、パーマカルチャーの基本が子供にもわかりやすいような絵と文章で書いてあります。

パーマカルチャーとは、自然と調和した持続可能な暮らしのデザインのこと。単に農業の方法ではなく、精神、思想、哲学、社会構造をも包括した考え方です。これを一緒に読みながら畑の実践をしていくことになりました。

まず、パーマカルチャー「3つの大事なこと」
   ① 地球を大事に
   ② 人も自分も大事に
   ③ みんなで分かち合う、与え合う

この本が伝えたい5つのこと

①自分らしく生きる
②必要なものは身の回りにある
③すべてはそうぞうしだい
④すべてはつながっている
⑤たのしんで生きる

 

←マイケルさん(オリーブオイルわら1本の生産者)の畑から色んな方を経由して畑にきたインゲン

 

これを読むと、「自然農とはこうあるべき」、「今はこの作業をしなくっちゃ」と推し進めることが人や自然を大事にしているとはいえない。自然農ではなく、不自然農になっていたのでは?と考えさせられました。

お金の問題に関しても、「必要なものは身の回りにある」のとおり、ほとんど何も買わなくて何とかなっていて、畑を始めたと聞いて野菜の種や苗をくださる方が続出!育て方のアドバイスもしてくださるので、いろんな作物が少しずつですが、ちゃんと育っています。

育てられない苗は薬局内で自由に持ち帰ってもらったりもして、そんな様子を見ていると、畑の作業を直接する人だけが参しているのではなくて、離れたところから色んな人が関わって、畑の一員になっているということに気づきます。

これこそパーマカルチャーの第一歩。自分にできることをしながら、ゆるやかにつながっている共同体。これって縄文時代からの日本人の和の暮らしではないか?実践を深めることで、パーマカルチャーを少しずつ深め広げられると思います。どんな気づきや学びがあるのか楽しみです。

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