養 生 訓  
    アートセラピーの可能性                      29年6月 
   
 当薬局では、アートセラピーの手法を用いて、陰陽五行の考えから身体の状態を知り、アートセラピーの心理状態と身体の状態を統合し、その人にあった声掛けをし、その方自身が気づくことによってバランスを崩していた「気の流れ」を本来の流れに戻すようにしています。自分自身が気づいて行くことが重要です。

◆この絵を描かれた人:Kさん女性
 元々は子どもさんが小児科にかかり、処方箋調剤を受けていました。徐々に漢方相談などを行っているうちに、心理的な問題にも関心を持たれアートセラピーを受けられた。ここに描かれている絵は、色彩心理の個人カウンセリングの時や、自己探求セミナーの時に描かれた作品です。

  作品1 Kさんが小学校低学年の時を表現 

 
 絵の
 表現
頭に黄色い帽子がかぶさっているような表現→頭痛
胸のあたりに赤い塊。熱が溜まっている表現。
全身は黒っぽいグレーで身体のだるさを表現している 
 
 体
よく夕方、学校から帰って偏頭痛を起こしていた時を現した
作品。8歳リュウマチ熱。9歳急性腎炎で入院する。また手足
の先が冷え、よく“しもやけ”ができた。
 
 
 理
学校はつまらない、家でゴロゴロしていたい。
大人の口からKさんに対しての指導や注文など聞きたくない言葉
を聞かなくて済むようにするため、精神的に大人になることが
重要と考えていた
 
 本来、「春」は「気がのびやかに四方八方に広がるイメージ」でそれが気の発散となる。それは身体では、「肝」が同様の気の動きを行うと東洋医学では考えます。
 
大地の養分を吸い上げて枝葉を広げる
そこで、このKさんの絵を見ると

全身の筋緊張(手足の冷えは自律神経の過緊張)があり、

「春」の陽気の発散がのびのびできない。(これを東洋

医学では「肝気うっ結」という)陽気が発散できないため

、身体にこもった熱は上昇するしかない。それが夕方の

ぼった熱により頭痛が起こる。これはうっ結し、くすぶっ

た熱が炎になると考えてそれを肝火上炎という。肝気

うっ結や肝火上炎を繰り返すと入院にまで至る。

8歳のリュウマチ熱は、溶連菌による合併症と西洋医学では言われるが、肝気うっ滞が続くと陽気のうっ滞がのどに

溜まり「梅核気」となって溶連菌感染症や扁桃腺炎の症状を起こす。その合併症がリュウマチ熱となり、さらに続く

と腎炎に発展する。このような小学校時代を送っていると必然的に「「腎陰虚」になるため、身体の疲れはなかなか

取れなくなる。大人になって薬局に来られた頃も「腎陰虚」は続いていた。肝火上炎の体質を持っているのでニキビ

跡も多く、漢方薬を必要とするときは、肝気のうっ滞によって心臓部ではなく、胃に熱を持ち、その熱が口内炎を

よく発症していました。気の動きを知らず、子どもの頃の陽気をのびやかに発散できず、うっ滞体質を持った。


作品2 子供の頃の抑圧を表現

  <絵の表現と心理>

テーマ…でっかい口をたたく

人画用紙いっぱいに黒い枠

を描き、中に大きな口を描く

(大人、先生などの言葉)

。自分(囲いの中の人物)

は、その黒い枠の中に入ら

ない。自分はこうだという

考えがある。でも、従わな

きゃと思う

 作品2のように黒い枠を

描く表現は、肝気うっ血の

人がよく描くモチーフです。

特に「ストレス性のニキビや

自律神経失調症の方々が

よく描かれます。枠の厚さ

や大きさでうっ滞の状態が

わかることもあります。
  
Kさんは大人などと表現していましたが、Kさんの身体の症状から見ても言いたいことを厚い枠の中に閉じ込め

言わない状態を表しているとも見れます。自分自身がそのようにしないことにつながっていきます。それがさらに、

陽気の発散を妨げることになっていきます。自分自身を抑圧することにもなります。
 作品3 自己探求を行って自分という木が成長
 
<絵の表現>

根をしっかりとはり、木々が枝を

広げ、空や自然につながっている

イメージ。どんな天変地異が起こ

ろうと変わることがない。

1点の迷いもない澄み渡った青空

自然と海の青さとつながった感じ。

信じ切っている。ど真ん中に「心」

全体は宇宙に共鳴している。

<陰陽五行とアートセラピーで>

自己探求で、Kさんは身体の「腎陰

虚」を理解し、自分の心理が「陰を

見よう」とすると無意識に「陽」に

転換してしまうことに気付き、じっ

くりと時間をかけて自分の「陰」の

心理と向き合うようにされました。

徐々に「陰」と向き合えるように

なってくると、肝火上炎はなくなり
口内炎もできなくなりました。その頃に描かれたのが作品3です。根元がどっしりと地にはい、唇に似たハート
からは木々の枝が四方に
広がり、肝の気をのびのびと発散しています。自分の言いたいことをどのように伝える
かを考え伝えていきました。現在は、ボーカルを行って熱をしっかりと発散されています。漢方薬は、子供の頃から
腎陰虚があるため、ケイ玉膏を少しずつ続けていらっしゃいます。心身ともに絶好調です。

 今年は、この方のように「肝気うっ結」がおこりやすく、口腔内の炎症、熱の内在、急な発熱の繰り返し、自律神
経失調、ニキビ、吹き出物、頭痛、便秘、下腹部痛などが起こります。また、情緒も不安定になります。こんな時は
漢方薬もある程度は必要ですが、各種セラピーで身体の状態(無意識)を心理の面から見つめることによって本来の
気の流れを取り戻すことができます。そうすることによって、薬に頼らず自分の治癒力を発揮することができます。
当薬局ではこのように改善していった症例が数多くあります。


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