2019年3月

  春の花粉症(アレルギー)のとらえ方
  東洋医学では、「花粉症」とか「アレルギー性鼻炎」と細かく分類はしません。西洋医学的な病名は結果として現れた症状を、症状の出た部位や症状を、症状に出た部位や症状を細かく分類しているのに対し、東洋医学では全体のバランスの崩れから現れる症状であり、花粉はその引き金に過ぎないと考え、その身体の事情に注目して解決方法を探ります。両医学を上手に組み合わせるのが、現在生きている私たちの特権だと思います。

   西洋医学  東洋医学
 原因の考え方  引き金を排除するために身体に備わった免疫の防衛反応が過剰になったもの  もともと眠っていた、つらい症状を引き起こす身体の根本原因が花粉によって目覚めた
 対処法 ■花粉を遠ざける生活
■マスクやメガネなどの工夫
■症状を引き起こす化学伝達物質
(ヒスタミン、ロイコトリエン)などの分泌を抑制する薬を使用
■つらい症状を鎮める薬を服用する
 身体の陰陽と五臓のバランスの偏りを調和することにより症状を悪化させないようにする
◇花粉にさらさせても症状につながらない身体の状態をつくる。整体、呼吸法など…
◇体質改善のための漢方薬の使用
 当薬局では、西洋医学と東洋医学をうまく組み合わせて治療します。特に今年のように気候が急変する年は、特に両医学の良いところを利用する必要があります。根本治療は薬を使わない治療に繋がります。

 タイプ  症状  根本原因
 腎 薄い鼻水、涙がたくさん出る
目や鼻の乾燥や痒み、軽い充血、
咽喉のヒリヒリ感
 寝不足や過労。冷飲食や薄着の生活。身体全体に乾燥感が目立ち、口渇やだるさを伴う、ほてり等の身体症状がみられる。
長期にわたる陰虚が根本にある。陰虚を改善する。
 脾  鼻水、涙が多い、鼻づまり
食欲がない、下痢気味、むくみ
比較的水分量の多い症状
 食欲がない、やせ気味など脾の力不足。食べ過ぎ、むくみがち、
下痢気味など脾に負担をかけすぎ、「氣」の供給がうまくいかなくなる
バリアとなる「気」の力をUPさせる
 肝  くしゃみなど爆発的な症状、
症状は激しい傾向
目の充血や熱感を伴う痛み
ストレスで増悪する
ストレス環境下にあることが多い。神経質、否定的な考え方を持つ傾向がある。イライラ感が強く、怒りやすい、ため息が多いなど「氣」がのびやかに巡らなかったり、巡りを詰まらせたりする。
「気」の巡りを改善する
 
 肺  くしゃみの連発、
気温の変化に弱い、寒気、
風邪っぽい症状
暑さ、寒さに苦手、気温の変化に弱く、エアコン等による温室生活により、「肺」の仕事である湿度、温度の調節ができなくなる。様々な引き金に対応できるバリアを作る力をもたせる 
 
特に春本番のこれからの季節は、デトックスしやすいです。今年の花粉症、アレルギー性鼻炎の症状の出方を見て、ご自分の身体の脾腑の弱りに気づいてください。これは身体のサインです。今は花粉症かもしれませんが、様々な引き金で病気を招く可能性があります。根本原因の治療も始めませんか?