2020年3月

  コロナウイルスと漢方薬
今月はコロナウイルスについて。皆様に少しでも安心感を持っていただくために、コロナウイルスを恐れすぎないで!と、感染による肺炎などを治療する生薬について書きます。
 
毎日のように「感染者が出ました!」と報道しますが、治った人などの内訳は報道されません。
そこで、感染からの流れをまとめた図を見てみましょう。


獲得免疫系とは特定の病原菌(分かっている相手)に対してだけ反応する免疫系です。初めての病原体に対しては、
発動に時間がかかります。

重症になる人は、獲得免疫系が発動した際、その反応が強すぎることにより、コロナウイルスごと感染した自分の細胞を強力に排除したり、その後の免疫の暴走を招くことにより病態が悪化すると考えられます。

つまり、重症化はウイルス自体の影響ではなく、自分の身体の獲得免疫系が発動し、それが強すぎることによって
起こっています。

<なぜ獲得免疫系が強く反応しすぎるのか?>

・初期に発動する自然免疫が弱く、ウイルスが増えすぎるため。
・現代人は、腸内細菌など微生物を排除し過ぎるため、一般的に獲得免疫系が暴走しやすい状態にある。

科学が発展し、『疫病』である感染症を『免れる』ための『免疫(疫病を免れる)』の働きを遺伝子レベルで解明できている現代に、どうして奈良・平安時代や江戸時代のような「恐怖」が蔓延するのでしょう?メディアの恐怖をあおるような報道も免疫を暴走させる要因かもしれません。

もちろん予防することは大切です。しかし、過剰すぎる予防は、かえって免疫的にはマイナスです。
(一方向に頼る方が危険!)



恐怖に怯えるもう1つの原因が「治す薬がない!」と言われること。でもそんなことはなく、感染者のほとんどは治っています。

今回のコロナウイルスは東洋医学では『温病』と言われる感染症で、保険適用対象になる「傷寒論」(感染症や急性症状を治すための処方)にあてはめて処方するのは難しいところがあります。

しかし、古来から続く漢方薬やアロマ療法で用いられる生薬(キンギンカ、レンギョウ、バンランコン、ビャッカジャゼツソウ、スミレ、キク、タンポポ)を組み合わせることで重症化も防げますし、治療もできます。これらの生薬は中国において、今回の新型コロナウイルスに使われて効果を示した「清熱解毒」効果があり、抗ウイルス作用のあるものです。

保険適応の漢方処方ではありませんが、この生薬を含む「温病論」の処方は当薬局にもあります。どうか、冷静な対応を!