2019年7月

  大人たちはどうしてわかっているのに変われないの?
 最近、私たちを取り巻く環境や生活について深く考えさせられる上映会や講演会に当薬局では関わらせていただいています。そんな中、福山市内海町の月舟苫家さんで行われた「マイケルさんのオリーブオイルについてのお話し会とオリーブオイルを使った料理の会」に参加しました。

無肥料、無農薬の自然農でオリーブを育て、剪定法、熟した頃を見ての手摘み、搾油所への持ち込み時間を収獲して1時間でオイルにするなど、徹底的に製法にこだわったオリーブオイルを生産しているマイケル。オリーブオイルが出来上がる行程において、オリーブがどうしたら「一番心地よく」「ストレスなく」いられるかを汲み取るコミュニケーションを怠らない姿勢がオイルの香りや味にしっかりと現れています

  
自然農法において知る人ぞ
知る
福岡正信
(愛媛県伊予市・故人)の著書

「わら1本の革命」
あらゆる国で翻訳本が出版
されている
   
イタリア語に翻訳された福岡さんの「わら1本」を
読み込み、自然農を通して生き方を変えた
マイケル。そんな彼が作り上げた

オリーブオイルの名前は
「わら1本」
福岡さんの思いが凝縮されている感じです

「オイルをしっかりと五感で味わってください」と言われていた、マイケルの丁寧な料理の作り方を見て、オリーブオイルの確かさ、食に対する愛情を確信。彼は自然の摂理の中で「生きる」ことも繋げて実践していて、まさに陰陽五行と同じ。やはり、奥底では地球全てが繋がっていることを感じた一日でした。

以下はHPのマイケルの一文です
僕たちは農夫であり、家畜を育てる者であり、収穫する者でありそして職人でもある。僕たちは情報の発信基地でもあり同時に学び続けていきたい。(略)僕たちは好奇心の塊。アイデア工房であり、そして福岡氏の言葉「農業の真髄とは作物を栽培する事ではなく人間を育て上げ完成させる事」の通り、色々な人間を作る工房でもある。 

マイケルの農場のことを詳しく知りたい方は、http://www.orcio.jp/?page_id=6402 をご覧ください。マイケルのオリーブオイルは当薬局でも取り扱っていますので、必要な方はいつでもどうぞ。

ほんの100年ほど前の日本に根付いていた農業の形。資本主義の時代になってそんなことを知らない日本人の方が多くなってしまった。しかし今、日本でも若い人ほどマイケルのような意識で様々な分野に変化をもたらす人達が増えてきています。
    当薬局でも、約5人で「畑」を始めたところですが、何にも知らない者たちばかりなので勉強を始めようということになりました。でも、はじめから「わら1本」は哲学的過ぎて手が付けられないので、小学生にもわかる左の「パーマカルチャー」の本「みんなのちきゅうカタログ」を使って5人で勉強会を始めました。

「パーマカルチャー」は地球の上で楽しく生きるための暮らしの工夫のこと。自然と調和した多様なデザインと実践。これは、世界中の先住民や、農業の人、動物や植物たちがやってきたことをまとめたものです。(詳しくはアトリエ通信へ)

この本の中に「
大人を飛び越えて!」という文章があります。
「今の大人たちのベストを飛び越えるのが君たちの世代。それは必ず大人たちと同じ方向に進めばいいってことじゃなくって、大人たちが解決できなかったことに、違う形でチャレンジしてみて欲しいんだ。たとえば、大人が「忙しい」って悩んでいたら、忙しくない生き方を探すとか。「お金がない」って苦しんでいたら、お金がなくても豊かに暮らせる方法を見つける
 とか。大人たちや誰かが「できない」って言っても、そこであきらめないで、まず自分で確かめてみることが大事。だって、ただその人ができなかっただけかもしれないからね。そうやって「できない」を「できる」に変えれる人になろう!」とあります。

<パーマカルチャーが大切にしている3つのこと>
1.地球を大事にすること  2.人を大事にすること(自分のこともね)  3.みんなで分かち合って与え合うこと
この本には、大きなことはしなくて良いんだ、まずは目の前の庭から始めようと書いてあるように、毎日の暮らしの中で、自分が作った文化が、色んな人に伝わって、もしかしたら誰かを幸せにしたり、誰かを救う形になるかもしれない。

ある市民講演会で、このような話をした教授に、会場の子供が「大人たちはどうして『分かっている』のに変われないの?」と質問し、教授はこたえられなかったという話を本で読みました。すでに、子供たちの方が精神レベルが高いように感じることがしばしば。そういう子供たちの芽を大切に育てていきたい。