2018年7月
 自然と陰陽五行
 当局のある福山というところは、中国山地、四国山地という屏風が盾のようになって、台風すら避けて通るというほど災害が少なく、天災に対する抵抗力がほとんどないところに『喝!』を入れられたような、西日本豪雨災害がありました。薬局の前の道路は海のようになり、薬局内にはギリギリ入らなかったものの、ひざ上まで増水し、通行止めになるところもありました。

薬局のある場所は、大昔は海だったところ。のちに冠水したところを見てみると、地名からも水が溜まって当然の場所でした。昔から次世代に伝えようと、地名や神社などで何かを残してくれています。年運からも、今年のこの豪雨は起こるべくして起こった現象ですが、被害を大きくしたのは人災もあったと思わざるを得ません。

陰陽五行には、相手の動きを抑制する力があると考えていて、「相克の関係」といいます。それは同時に相手の力を生み出す関係の「相生の関係」が働きすぎてしまうのを抑える役目があります。2018年の年運の関係性を見ると、火と水の相克の関係がとても大きいのがわかります。つまり、とても強い陰と陽がせめぎあいをする年です。豪雨の後に猛暑。猛暑の後に台風と、日本上空の大気を見ても熱気と寒気がせめぎあっています。


昔の漁師は、「森の1本の木、ブリ千匹」と言って、森の環境も整備していました。森から流れ込む栄養が海を育て、豊かな漁場となるからです。昔の人達は、陰陽五行の循環を生活の中に取り入れていましたので、天災を受けた時には自然との共存に反したことを反省し、循環を戻す努力をしました。それを次世代に残すために古文書にしっかりと記録されています。それを無視したり、排除したりして近代科学や合理性、全く気候風土の異なる外国の方法論だけを取り入れて発展したと思い込んでいる昭和世代に、そろそろ目を覚ませと知らせに来ていると、思わずにはいられません。この天災の災害規模を大きくしているのは私たちの浅はかな行為ではないでしょうか?