2018年4月
 人間って?
 日本人の使う「大和言葉」は、数多くの色に名前をつけ、色を音に変えます。そして、そこには「言霊」が宿ると言われます。たとえば「こもれび」と言う言葉には、光が降ってくるように様々な閃きが脳裏をよぎり、そのネーミングのセンスには感銘を覚えます。

また、日本古来には『数霊』(かずたま)というのがあり、18は1分間の波の数だと聞きました。18×2=36は体温、36×2が脈拍数…。など、18はそのリズムなのだそう。

昔の人は『ことば』のことを「言の葉」とも呼んでいました。「言」が現実の「事」となると考えられ、それを「ことだま」と言います。これは、言葉に宿る魂のことで、「言霊」とか、「言魂」と書き、文字のない時代からの日本古来の考え方です。

昔の人は
、「言の葉」とは、人の心を「種」として表れ出た「葉」なのだと考えました。種となる人の心は見えないが、人の口から出た「言の葉」によって、私たちはそこに託された人の思いを知り、その言葉の意味を想像するのです。「言の葉」とは「こと」の「は」(端)、ことばが単なる文字の連なりではなく魂のように自由に広がっていくものと考えたようです。

「言霊」は「かな」にすると見えてきます。「祈り」は神の前にて「言」に魂をこめて「宣言する」。「言う」+「のる(宣る)」→「いのる」となり、神に“ことだま”が届き、現実の「事」になるため「祈り」がかなうのです。昔の人はその使い方が、人の幸・不幸を左右すると信じていました。

他にも文字のない時代から「おとたま(音霊)」、「いろたま(色霊)、「かたたま(形霊)」…など、歌ったり踊ったり、絵を描いたりすることで心の種の力(魂・エネルギー・気)を表現してきました。陰陽五行では、春はそのようなエネルギーが徐々に外に向き、発しようとする季節。夏は、その勢いが大きくなり茂っていく季節。すでに心の種の言の葉は外に向かって出て行こうとしているはずです。

日本は万葉の昔から「言霊で豊かに栄える国」であり、それによる繁栄を望んできました。それはインターネット上の文字の羅列だらけの世界ではなく、人と人が向き合い、集まり、「気・魂」のやり取りを行うことによって感じ取れる世界観ではないのでしょうか?

   日本の神道では『魂』はさらに4つに分かれます

荒魂(あらみたま)…外向きの魂 
物事を実行する勇気や努力、忍耐などやり遂げる強さ
神では荒々しい魂。地震や雷などの自然災害にもなる

和魂(にぎみたま)…内向きの魂
全てを調和に導く。慈愛のあらわれ。

幸魂(さきみたま)
命の流れの中で、今ここを受け持ち、人を幸せにし、八百万の物事共々に栄える魂の働き

奇魂(くしみたま)→陰陽五行の世界観
祖先から続く魂の働きで智慧やヒラメキ。真理の探究

 荒ぶる魂(陽)と和む魂(陰)はバランスをとりつつ『魂』を静かに鎮めながらも勇気をもって事に当たるようにと教えています。すると、困難の中に幸せになれることが潜んでいて、困難に立ち向かう智慧と勇気は『魂』の中に授けているよと言霊で伝えています。

母の声は生まれてすぐの赤ちゃんにとって心癒されるもの。まずは母が日常的に発する言葉が心を育てます。昨今は0歳児から英才教育が流行していますが、たとえば「こもれび」のように、たった4文字で世界観が表現できるのは、日本人の感受性の強さがあるから!その感性を磨けるのは、日本の四季と自然の環境の中です。AIは言霊を感じ取ることができるのだろうか?私は21世紀」は「人間とは?」という基本や本質を問いかけられている時代ではないかとだと思っています。