2017年10月
 思い通りに

 今年の変動による不安ストレスが身体的、精神的疾患をもたらしている。今年薬局に6年ぶりに来られた患者さん、新患の方々に共通して見られるのは「不安」、「ストレス」、「緊張」が強い人たちでした。今年の変動に疲れ果てたその方たちを診ていると、色々と考えさせられることがあります。

 まず、情報に翻弄され「何が足らないのか、どのようにしたら良いのか」と、サプリメントなどで体を必要以上にコントロールしようとする人。私は「自分が欲しいと思うものなら、身体に悪いものでも食べて良い」と患者さんに話すのですが、そんな人はよく「何が欲しいかわからない」と言われる。腸の中にも悪玉菌が存在するように、悪玉菌には悪玉菌なりの働きがある。増えすぎた時、問題になるだけ!世の中には『必要悪』というものがあるのに多くの人が○×思考に頼りすぎ、全てを「○」にしなければならないと思いすぎているのです。

 また、不安ストレスで緊張状態になって身体がカチカチになっている人も多かった。症状をこまめに聞いていくと、筋肉の緊張が続きすぎて、自分の筋肉で首をドンドンと締めていっている。9月、10月はそのような方も多かったです。激しい気候変動に無意識に不安を感じ、身体中がおびえているのでしょうか。

 6年前に来られていた方々は、ちょうど2011年東日本大震災のあった年に来られていた。あの津波の映像を何度も見て体調を崩す人が多かった年。不安ストレスで過緊張に反応しやすい身体が、今年の気候変動の多い状態で、2011年と同様の体調不良を起こしています。身体が反応を起こすことで、精神的に不安ストレスが倍増、さらに腸内環境の問題で負のスパイラルに陥ったようです。

現代社会は自分の持っている以上のものを目指して、より良いものを求めて常に走り続けなければならない。少し昔ならば諦めていたであろうことも、今の技術やお金、道具などを用いてひたすら克服するように走っていく風潮がある。つまり、利便性や生産性の向上ばかりを追求することで思い通りにならないことへの耐力が低下してしまっています。惑わされる情報に右往左往している現代とは、現実からドンドンと離れている状態。人は、ありのままの世界を受け入れることで初めて現実を知り、真実を知ります。多くの人が現実を知ることに怯え、妄想怨霊世界に入り込んでいる今、子供から老人まで、こんな不安な状態でどうなっていくのでしょうか?果たして、あなたは今年の気候変動に耐えうる身体をお持ちですか?