アトリエ通信 2018年1月

 
子どものアトリエで起こった 日めくりカレンダー事件!?
 

12月、子どものアトリエでの出来事。アトリエで小学校高学年の生徒が作ったカレンダーには、1〜30までの数字が整然と並んでいました。

スタッフが「月によって31日とか28日とかあるよね」と声をかけると「1月が31日…2月は28日?!本当だ!」と、唖然とした様子。どうやら1月〜12月までどの月も30日だと思っていたようです。

その子は観察力、応用力がとてもある子で、お母さんも「カレンダーが分かってないなんて、そんなわけない。」と信じがたい様子でした。どうしてこんなことが起こるのか?それは毎日の学校生活が関係しているようなのです。

小学校、中学校では、毎日生徒に明日の時間割や持ち物を連絡帳に書かせます。「今日は終わり。次、明日はこれ」と、日めくりカレンダーのように、一日ずつ分断している。このやり方だと、言われたことを受け身でこなしていくようになり、目の前の事しか意識がいきません。

時間には流れがあります。その流れの中で今自分はどこにいるのか、全体を把握しつつ、どこへ向かうのか予定を立てたり、そのために今何を準備しておこうと考えていくことが必要です。でも残念ながら今の教育ではこういう力を育てにくい…。これは教育の在り方の問題です。

目の前のことだけに一点集中だと、個人主義になります。極端に行き過ぎると人と自分の間に壁を作り、自分で自分を孤立させていきます。社会で共同体で生きていくためには自分や目の前のことを見るだけでなく、全体や大きな流れも見る必要があります。本来日本人の和の心は、全体を見る目があったはずです。だから気配り、心配りができていた。人の子を自分の子のように叱ったり、叱ってもらったりもしていた。

それをなくしてしまいつつある今、視野が狭くなり、自分さえよければ良い方向へ進んでしまってはいないでしょうか?今こそ考える時期にきているのかもしれませんね。