アトリエ通信 2019年10月

 

紡ぐ詩の会 詩の発表に寄せて

「紡ぐ詩の会」に続けて参加した人に、一言ずつ感想を頂いたところ、どの方も真剣に自分と向き合ったことがわかる感想を語られました。そして、改めて岸田さんの紡ぐ詩の会に賭けた思いを感じます。

思い返せば、岸田さんから語られるのは、時にご自分の内面をうめくように出される言葉でした。だからこそ私たちも、その波動を受けて「ここでなら自分を出してもいいんだ」と思うことができ、悩み、迷い、笑い、泣きながら詩をつくってきました。

また、参加者とお互いの姿を鏡のように映し合って、感じたことを言い合う中で、自分一人では感じられないことも、教えてもらいました。それは、自分自身の内面の循環、人と人との循環でした。中にはしんどくなって途中から退会される方もおられましたが、それほど深い内容だったのだと思います。

岸田さんは毎回、著名人の詩や書籍から何かのメッセージを受け取ってほしいと準備して下さっていますが、「素晴らしいと受け取り、スルーでは何にもならない。受け取るだけでなく届ける側に立ち位置を変えよう!」と言われます。

立ち位置を変えるとは、してもらうばかりでなく、誰かのために行動すること。行動できないことの裏には自分さえよければいいという自己保身があります。その自己保身では相手も自分も幸せになれないのだと思い知らされました。

今回、紡ぐ詩の会の一区切りとして、身近な方々に向けて私たちの詩を発表させていただきましたが、これも「届ける人になる」という意味での挑戦です。いずれ作品集のようなものを出したい気持ちもあります。

岸田さんは「改めてみんなの詩を読み込むと、創ったその時とは違う味わいが増してきて忘れがたくなってくる。」「時間はかかったけれども、自分の個性を出していけるようになり、少しずつ詩をつくれるようになった」と話されました。

私たちも、また別の切り口で、もう一段深まるようなことをやっていきたいという、気持ちが芽生えてきています。